安全なデータ送信方法は?
ホームページの制作においては、頻繁にお客様とデータのやりとりが発生します。
何もセキュリティのことを考えなければ、メールにデータを添付して相手側に送る方法が多かったと思います。
ただ、人的なミスもあり間違った相手に見られたくないデータをメールに添付して送ってしまうこともあります。
そこで、メールにデータ添付して送る場合には、データを圧縮してそこにパスワードをかけて暗号化したものを一旦送り、その後の2通目にそれを開くためのパスワードを送るのをルール化している企業が多くなってきました。
しかし、今度はウイルスメールでメール添付型のものも増えてきて、データが圧縮されていて暗号化されていると、サーバー側やクライアント側のソフトでウイルスチェックできないため、企業によっては暗号化されたデータを添付してあるメールは受け付けないような、セキュリティ対策を行う企業も出てきています。
freee、パスワード付き添付ファイルのメール“受信”を廃止(freeeからの発表)
「パスワード付きファイルはメール受信時のマルウェア検査を迂回させるため、結果的にパスワードなしのファイルと比較して社内のセキュリティリスクを増大させています」(freee)
それでは何が安全なデータ送信方法なのか?
大容量のファイルを送る時にはメールに添付できないということもあって宅ふぁいる便、firestorageなどの無料のファイル転送サービスを利用される方も多くいらっしゃいます。
しかし、2019年1月に無料ファイル転送サービスの大手から、パスワードやメールアドレスを含む480万件もの個人情報が流出したというニュースがありました。
この情報漏洩をきっかけに、これまで無料ファイル転送サービスの利用を黙認していた企業が利用を禁止するという流れになってきています。
そこで注目されるのがクラウドストレージの機能の1つである、共有リンク(ファイル転送)という機能です。
Doropboxは、クラウドストレージサービスの老舗ですが、共有リンク(ファイル転送)を簡単にするために「Transfer」という機能を追加しています。
機能としては、以下をうたっています。
■大容量ファイルをいろんな人に届けます
・転送パッケージなら、Dropbox アカウントを持っていない相手にも 100 MB までのファイルを送信できます。
■配信ステータスを確認
・転送パッケージのダウンロード状況と閲覧回数を確認できます。
■ファイルはそのまま保持可能
・転送パッケージではファイルのコピーが送信されます(送信相手は元のファイルにアクセスできません)。
期限付きダウンロードなどもできるのですが、「Professional」版にアップグレードしないと使えません。
ただ、「Professional」版にアップグレードすると1 回のデータの転送容量は 100 MB ではなく最大 100 GB を転送可能可能になります。
そうすると、私たちのようにホームページの制作を行う会社は、クラウドストレージの機能の1つである、共有リンク(ファイル転送)を活用するのが、良さそうかもしれませんね。