Adobe XDはどうなっていく?
昨年末に、アドビとFigmaは両社の合併を中止することを発表がありました。
ホームページのデザインを制作するツールとして世界中で多く使われているのは、AdobeXDとFigmaです。
コロナ禍になり、リモートワークが増えるにつれて共同作業を得意とするFigmaのシェアが増えており、アドビとしてはFigmaを買収することによって、競争しなくてもいいことを望んだのですが、独占禁止法に触れて両社の合併は無くなりました。
アドビは過去にもマクロメディア社が提供していたDreamweaver(コーディングソフト)、Fireworks(Webデザインソフト)のソフトを取り込むために、マクロメディアと合併しています。今回のFigmaにおいても同じような狙いだったかと思いますが、失敗に終わりました。しかも契約解除で慰謝料10億米ドルをアドビはFigmaに支払うことになっています。
Adobe XDの行末は?
当社では、WebサイトデザインをAdobeXDを使っておりますが、Figmaに切り替えていく予定でもあります。Figmaはシェアが伸びているだけあり、機能の追加頻度も高いため、今後の生産性を考えると、慣れているAdobeXDを捨ててでもFigmaに切り替える必要があると思っていました。そして合併する話があったため、AdobeXDは単体購入できなくなり、そして機能追加も少なくなってきたことも、切り替えを検討した1つの要因です。
でも、ここにきて合併がなくなり、AdobeとしてはFigmaとの競争を続けるか、Webデザインツール開発は諦めるかの二者選択になってしまいました。
さてどうなるのでしょうか・・・。Adobeブランドとしては、Webデザインツールを提供しないという選択肢はないでしょう。そうなると、AdobeXD開発の凍結を解除し、Figmaでできるような機能を追加していくことになるかと思います。
Adobeのネックは、ソフトがクラウド型ではないこと
Adobeのソフトは基本パソコンへのインストール型です。それに対してFigmaはブラウザで動くクラウド型。新機能をすぐに提供できる体制です。それがユーザーにも好評です。
最近では、Adobeもクラウド型で動くソフトを提供してきましたので、将来的には代表的なPhotoshopやIllustratorも、ブラウザから使えるようになることでしょう。しかし、時間はかかるでしょうね。それまでの間、AdobeXDはFigmaとどう戦って行くのでしょう・・。
当社はWebサイト制作をしているため、それに関わるツールをどう選択するは重要な判断でもあります。生産性があがり、かつ維持コストが安い方が助かります。当面の間はAdobeXDを使っていくことになりますが、新機能が追加されないことが続けば、Figmaに切り替えるしかなくなります。
Adobeさん、AdobeXDは今後どうなっていくのかの方針を固めて、早い段階で発表しください。お願いします。