ホームページデザインツールAdobe XDはどこに向かうのか?
私たちはホームページデザインにおいてAdobe XDを使っています。
かなり前までは、Fireworksを使っていのですが、もともとFireworksを開発していた「Macromedia」がAdobeに買収され、Adobe Fireworksになっていましたが、Adobeに買収された後にその開発は終わり「さてホームページのデザインを何で作ろうかな??」と困っていました。
Photoshopで作っていくか?Illustratorで作っていくか?
そんな時に出てきたのが「Adobe XD β版」と「Figma」です。
どちらもまだ初期段階でしたので、ホームページのデザインというよりも、ワイヤーフレームのデザインなら使えるかな?という感じだったのを覚えています。
ただ、だんだんと機能が改善されて、Adobe XD β版も正式版へと変わっていきましたので、当社としては「Adobe XD」に切り替えようとなり、そこからは「Adobe XD」でホームページデザインをしています。
切り替えた当初は、スタッフもかなり苦労したとは思いますが、慣れてみるととても軽く、かつWebデザインしやすい機能もどんどんと搭載されて、その結果生産性はとてもよくなりました。今でも「Adobe XD」に切り替えて正解だったと思っています。
ただ、ここにきて「Figma」のシェアは一気に増えて、かつ開発スピードも早いらしく、Web業界の人でも「Figma」を使っている人も増えているとか。
そんな時にAdobeがFigmaを買収するニュース。
かつ「Adobe XD」の単体での製品販売の停止。
脳裏に浮かぶのは「Fireworks」のことです・・・。
またですか・・。
また、せっかく慣れてきた「Adobe XD」から別のソフトに切り替える必要があるのか・・。
Figmaのよいところ
Figmaのよいところは、何と言ってもインストール型の「ソフト」ではないことです。
なので、WindowsでもMacでもAndroidでも、ブラウザがあるのなら動くクラウド型のソフトです。
何が良いかというと、開発したものを提供するのが早い。
インストール型の「ソフト」だと、どうしてもOSに依存されるため、それぞれのOSを意識して開発コストがかかります。
クラウド型のソフトであれば、ほぼそれが必要なくなります。
よって開発スピードが早くなるわけです。どんどんと新しい機能を追加できる。
これが大きいでしょう。
かつ、もともとFigmaは、共同作業することを前提にしていたので、コロナ禍でテレワークが一気に広がった近年においては、追い風でした。
それで一気にシェアを広げたとも言われています。
このクラウド型のソフトは、このような共同作業にはとても向いています。
画像編集ソフトの「Canva」も、クラウド型のソフトで現在シェアを伸ばしています。
クラウド型のソフトの特徴は、最初は「無料」で始められることです。
もちろん、無料には機能制限がかけられていますが、素人が始めるにはもってこいです。
Adobeのように、毎月高いお金を最初から払わなくても、まずは使ってみることができます。
そうすると、今回AdobeがFigmaを買収したということは、Adobe製品もクラウド型のソフトに移行されつつあるということなのかもしれません。
「Adobe XD」どこに行く
「Adobe XD」に慣れてきた当社にとっては、「Adobe XD」の行き先が気になります。
予測されるのは「Adobe Figma」が出てきて、前の「Fireworks」のように「Adobe XD」の開発がストップすることです。
もし、そうなったら仕方がないですが、仮に「Adobe Figma」が出てきたとしても、たぶん予測されることは「ノーコード」で、ホームページを作れるようになるんではないでしょうか。
当社もまた別の「ノーコードツール」での、ホームページ制作を始めるところではありますが、それもクラウド型のソフトですから、ゆくゆくはそこがシェアを取るのか、それとも「Adobe Figma」が出てきて、そちらがシェアを取るのか・・。それも、気になるところではあります。
だとしても、「完全なノーコード」で行くのか、CMS連携を考えて「コード吐き出し型のノーコード」で行くのかで、もしかすると2つのソフトを扱っていく必要があるのかな?とも思っています。
ランディングページや、小規模なホームページ制作なら、これからの時代は「完全なノーコード」が適しているかと思います。
素早く作れて、そしてアニメーションもさくっとつけられるからです。
ですが、データベース系を必要として、ページ制作も多く検索機能を搭載したホームページを制作するには、それなりのカスタマイズも必要になってきますので「コード吐き出し型のノーコード」の方が適しているかもしれません。
仮に「Adobe Figma」が出るとしたら、「コード吐き出し型のノーコード」になるのではないか?と予測しています。
だとしても、日本人が使いやすいようなインターフェイスで登場してもらいたいものです。