同期ソフト「Air Explorer」
クラウドストレージへに切り替え検討
この度、各種データ管理を社内に置いていたファイルサーバーから、外部のクラウドストレージへと変更を検討しています。
ホームページの制作を行なっていると、各種画像や資料、そしてデザインの元データやHTMLデータ等のデータが顧客分存在しています。
かつ、その後の修正や追加などもありますし、過去のデータを見つけ出して修正するという作業もあります。
そうなると過去のデータも削除できないので、本当に毎年、毎年データが増えていく一方です。
これまで社内で使っていたファイルサーバーは、バックアップ機能も備わったものでしたので安心して使っていましたが、ネックとなるのは「リモートワーク」での作業です。
一部のデータは、検討しているものとは異なるクラウドストレージと同期させておき「リモートワーク」からも作業できるようにはしていたのですが、どうもこの同期に時間がかかるようでクラウドストレージ側に最新のデータが上がっていないということがありました。
そして、これまで使用していたクラウドストレージは、クラウドストレージ上のデータを直接開くことが出来なかったため、データを修正する場合は都度ダウンロードして作業して、そして修正が終わったらアップロードする手間もあります。そんなことがあって社内のファイルサーバーをやめてクラウドストレージにすることが出来ずにいました。
ただ、今回検討しているクラウドストレージは、パソコン側に専用のソフトをインストールすれば、修正するデータを都度ダウンロードしなくても直接開くことができます。
これはすごい。これなら社内のファイルサーバーと使い勝手は同じ。
ホームページのデザイン制作はAdobe XDを使っていますが、これを都度ダウンロードして作業するのか、そのまま開いて作業するのかは、全く生産性は異なります。
その他のデータにおいても同じことです。
あと、このクラウドストレージはデータ容量は無制限。これもこのクラウドストレージに決めた要因でもあります。
ちょっと運用コストは高くなりますが、データ容量に制限があるとどうしても、過去のデータを保存できなくなります。
導入後に生産性が高くなりそうなのは、データを探すのが早くなることです。
これまで深い階層のデータや、フォルダ数が多い階層の場合は、そのデータに辿り着くまでにとても時間がかかっています。
フォルダを開くだけでも数秒時間がかかり、そこにデータがない場合は、また別の階層を見に行くわけですが、それも時間がかかります。この時間がかなりの無駄になっているのです。
しかし、このクラウドストレージは、フォルダを開くスピードも早い。
たぶん、階層の管理はインデックス化されて、階層はデータベース化されているのでしょうから早いんでしょうね。
そして、ファイル、フォルダ検索も早いし、ファイルにタグをつけることもできます。
運用コストは高くなっても、データを探す工数が削減できるので、総合的に見るとメリットはあるのではないか?と思っています。
社内ファイルサーバーからクラウドストレージへのファイル移行
社内ファイルサーバーは、実は2台あってその合計ストレージ数は4TB程度。
かつ、ホームページのHTMLデータ等のファイルもあるため、そこはデータ容量は多くはないですが、ファイル数は相当量です。
これを、どうやって新しいクラウドストレージへ移行するか・・・。
本当は、社内ファイルサーバーの管理画面には「同期」機能があるので、そのクラウドストレージと同期させることが出来るのですが、やってみると動かない・・・。
まじか・・。
てっきりそれで、うまく行くと思っていたのでショックです。どうしよう。
単純なのは、不要のパソコンを使って移行するフォルダをコピー&ペーストして、クラウドストレージに移行する方法です。
ただ、この場合は途中でエラーを起こして中断してしまうと、どのファイルまで移行が進んでいるのかがわからなくなることです。
それで、そのクラウドストレージを使える同期ソフトを探して見つけたのが「Air Explorer」でした。
「Air Explorer」
このソフトはFTPソフトとは違って、同期することが本来の機能のため、単なるデータコピーだけでなく「ミラーリング」や「差分の更新」ができることです。
なのでもし途中でコピーが中断されてしまっても、次回から「差分の更新」で同期をすれば移行先にそのデータがないものだけコピーしてくれます。あとスケジュール機能もあるため、時間を決めて同期させることもできます。
しかも、基本の機能であれば無料。
これはいいと思い、インストールして使ってみました。
同期専門のソフトとあって、問題なく移行はできるのですが、それでも社内にあるデータ容量とファイル数は多いので、やっぱり物理的な時間がかかりますね・・。
そして複数の同期タスクを実行させようとすると、それは有料なんです。移行作業は重要なので、仕方なく1年分のライセンスは購入することにしました。
あとネット回線って、ダウンロードするのは早くても、アップロードするのは遅いんですよね。
それもあるのか、ホームページ用の過去のHTML等のデータをアップするのに、なんと10日も同期にかかっています・・・。
単に、コピーだけなら早かったのかもしれませんが、実は最初のコピー中にエラーとなり中断してしまったので、差分の更新として同期をかけたら、その差分を見る時間もあるのかコピーが遅くなりました。結果として10日もかかる事態。さすがにこれは想定外でした。
まだ、新しいクラウドストレージ利用はテスト段階ではありますが、たぶん問題なく運用できるのではないかと思っています。