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スキルブログ

a-blog cms ver 3.0がリリースされました



当社でWebサイトを制作する際に実装するCMSは「a-blog cms」という、大変に更新しやすいCMSを実装しています。

■a-blog cms 公式サイト
https://www.a-blogcms.jp

これまでのバージョンは「2.11」でした。きっと次は「2.20」かと思いきや、一気に「3.0」にメジャーバージョンアップ。
これは開発側にとっては、根本的に大きな違いがあったことを現していると思われます。

では、一体何が大きく変わったのか?
それは、Ver. 3.0で「PHP8.0」に対応し、かつセキュリティを担保するために、対応PHPを 「PHP7.2.5」 以上へ変更したことなのでしょう。
つまり、「PHP7.2.4以下は捨てた」(Ver. 3.0では )ということが、これまでとは大きな違いなのではと思っています。

Webの技術は日々進化しています。どんどん処理スピードは速くなっています。
これに対応するためには、これまで対応してきたものを思い切って「捨てる」ことをしない限り、プログラムはどんどん肥大化していき、スマートではなくなってしまいます。

Ver. 3.0では、処理スピードの向上とセキュリティ強化の両面で、一気にCMSのレベルをワンランクアップする狙いがあったのではないでしょうか。(あくまでも個人的な見解ですが)

他にも、私たちにとってありがたい強化がありますので、以下で見ていくことにしましょう。

「Ver. 3.0」主な新機能・変更点

  • PHP7.2.5 - PHP8.0対応
  • ionCube PHP Encoder による暗号化を廃止
  • Webhook機能を追加
  • API 機能を追加
  • エントリーのエクスポート・インポート機能を追加
  • テンプレートのキャッシュ機能を追加
  • Redis、Opcache、APCuやファイルキャッシュなどをキャッシュオプションを用意しパフォーマンスを向上
  • 新テーマUTSUWA の追加

「ionCube PHP Encoder による暗号化を廃止」

上記を見ると「ionCube PHP Encoder による暗号化を廃止」というのも、a-blog cmsインストール面からすると、ありがたいことです。
これまではa-blog cmsのコアプログラムを暗号化し、セキュリティを強化するために「ionCube」をサーバー側にインストールする必要がありました。
最近のサーバーでは「ionCube」をインストールすることはできるのですが、古いサーバー環境にはインストールできないこともあったため、お客様側で指定したサーバーに「a-blog cms」をインストールできないという問題がたまにありました。

「Ver. 3.0」では「ionCube」を入れなくてもいいため、a-blog cmsを入れられるサーバーも増えたことになります。

それに加えてありがたいのは、PHPのバージョンはスピードアップとセキュリティ強化のために、比較的短いスパンでアップデートされています。
しかし「ionCube」側が、そのPHPのバージョンアップに対応していないと、PHPのバージョンアップができないということがこれまではありました。

今度は「ionCube」に依存しないため、a-blog cms側が最新のPHPのに対応さえすれば、サーバー側のPHPを最新にすることができます。これもありがたいことです。

あとコアプログラムが暗号化がされていない分、従来よりもセキュリティレベルがやや下がる部分はありますが、コアプログラムについては引き続き通常では読めない難読化を行っているそうです。

「エントリーのエクスポート・インポート機能を追加」

その他に、ありがたい機能は
「エントリーのエクスポート・インポート機能を追加」です。
これまでは、ブログ単位でエクスポート・インポートはできましたが、エントリー単位ではできませんでした。

Webサイトをリニューアルする際に、これまでのブログ記事も移行することはよくあることです。
ただ、リニューアル日に一気にブログ記事を移行すれば、一度の手間で済むのですが、大概はすんなりと移行はできないものです。
画像のリンクが切れたり、スタイルが崩れたり・・と。

なので、事前にブログ記事を移行しておき、それらの問題点を解決しておくことが一般的ですが、その後に追加となったブログ記事を移行させる場合に、大変手間でした。
最悪は、手動でブログ記事を1つ、1つ投稿するしかないような場合もあります。

それが今回のバージョンアップでは「エントリーのエクスポート・インポート」が可能になりましたので、事前にブログ記事を移行させた後の差分記事だけ、リニューアル前に移行させればよいので、その作業は大変に楽になります。

その他の機能については、また次のスキルブログで紹介していきます。