HTML5が廃止ってどういうこと??
ホームページを制作するのに欠かせないのは、何といっても「HTML」と「CSS」であるのは間違いないことです。
そして「HTML」を使わずに、ホームページを制作することは不可能なことです。
ホームページのプログラム言語と行ってもいい「HTML(HyperText Markup Language)」は、World Wide Web Consortium(W3C)という組織が作ってきました。
幾度も時代に合わせてバージョンアップをし、2014年10月28日に HTML5 が勧告されています。
当時は、 HTML5の登場でいろいろな表現が可能になるぞ!。だけど、これに対応するブラウザが普及するには時間もかかるだろうな。と思っていました。
2021年の現在となってみたらHTML5はもう当たり前に使われており、おかげで簡単にいろいろなことをホームページで表現することが可能になっています。
もうあれから時間も経つわけだし、HTML6の登場なんてあるのかな?と、ふと調べてみたら、なななんと、HTML5が2021年の1月に廃止になっているではありませんか!!。
びっくりしました。
HTML Living Standardが有効な後継規格
どうもこの経緯を調べてみると、いざこざがあったようですね・・。
「W3C」という機関は、よく耳にすると思いますが、「WHATWG」という組織を知っていますか?
2004年にApple・Mozilla・Operaの3社によって設立された組織です。
こちらの組織は、「W3Cは現場のこと全然わかってない。HTMLを改善する気配が全然ない。現場のことわかってるうちらの方で新しいHTMLをつくるぞ」ということで設立されたそうです。
もともと「HTML5」も、この組織が「HTMLの改善をしろ」と圧力を掛けて生まれてらしいです。
その後は、勧告としてドキュメントをきちんと整備してから発行したいW3Cと、継続して順次アップデートを行い続けたいWHATWG。
それぞれが別々にHTMLを策定することになり、それぞれのHTMLが徐々に乖離していきました。
「W3CのHTML5」と「WHATWGのHTML」の2つがHTMLの標準として併存する時代となり、HTMLの仕様書が2つあってそれぞれの中身が細かいところで微妙に食い違っていることが起きていたそうです。
しばらくそんな時代がしばらく続きましたが、2019年5月に停戦協定が結ばれました。
停戦協定の内容としては「W3CとWHATWGが協力して、WHATWGの作ってきたHTML、「HTML Living Standard」をHTMLとDOMの唯一の標準にする」というもの。
そして、2021年1月29日。WHATWGのサイト上にあるHTML Living Standard7 が正式に W3C Recommendation(勧告)として発表されました。
そんなことを、これまで知りませんでした・・・。
まぁ、インターネットの世界は日進月歩。ユーザーが見るデバイスも進化し続けていますし、IoTでいろいろな家電もインターネットに繋がる時代です。
そうすると、HTMLも進化し続けていかないと対応できないわけですので、Apple・Mozilla・Operaの3社によって設立され「WHATWG」の組織が、リードしていく方がよいのかもしれませんね。