多言語ホームページにGoogle の「Cloud Translation API」を使ってみたい
当社では多言語ホームページの制作実績も豊富にあります。
その大半は、日本語のホームページ内にある文章を、翻訳できる方に依頼して「英語」「中国語(繁体語、簡体語)」「韓国語」などに翻訳してもらい、そのテキストデータを用いて、それぞれの多言語のホームページを制作するものです。
そして中には、自動翻訳機能のクラウドを利用して、元の日本語のホームページをリアルタイムで自動翻訳して表示させているホームページもあります。
当社の多言語ホームページの制作実績はこちらです。
>> 多言語対応
そして近年になって、Googleの翻訳技術がめざましく進化しています。
たしかに世界でサービス展開しているGoogleですし、AI技術もめざましく進化しているわけですから、Googleが自動翻訳技術を進化させるのは当然のことかもしれません。
そのGoogleが、有料サービスにはなりますが「Cloud Translation API」という自動翻訳のクラウドを提供しています。
Translation APIとはどういうものか?
Translation APIとは
(以下、公式サイトからの引用)
Translation API Basic は、ウェブサイトやアプリを 100 以上の言語に瞬時に翻訳します。
Translation API Advanced では、Basic と同じ高速で動的な翻訳に加えて、カスタマイズ機能も提供されています。
このカスタマイズ機能で、分野固有、コンテキスト固有の用語やフレーズに対応します。
これまでの自動翻訳の弱点は、実際に翻訳された文章をその国の方が読むと「おかしな文章だね」という感じが多かったため、人による翻訳を行うケースが多かったのは事実です。
ですが、Googleが提供する「Translation API」は、そろそろまともな翻訳をするようになってきたのかな?という気はしています。
(当社ではまだ利用してはいないのですが)
「Translation API」は有料サービスのため、月額料金は発生してくるのですが、他の自動翻訳サービスと比べれば高くないと思われます。
料金の概要
料金の考え方(公式サイトからの引用)
Cloud Translation では、月間使用量に基づいて料金が請求されます。
このページでは、Cloud Translation - Basic と Cloud Translation - Advanced の使用料金について説明します。
テキスト翻訳の使用量は 100 万文字(1,000,000 = 106)単位で計算されます。
フォーマットされたドキュメントの使用量は、ドキュメントのページ単位で計算されます。
1 か月あたりの料金について(公式サイトからの引用)
言語の検出やテキストの翻訳のリクエストに含めるテキストなど、Cloud Translation が処理するテキストの量に対して課金されます。
この translate メソッドに原文の言語を指定しない場合、Cloud Translation によって原文の言語が検出されます。
請求は提供したテキスト分のみ発生します。翻訳に加えて行われる検出に対しては、追加の請求は発生しません。
たとえば、原文の言語を指定せずに 1,000 文字を翻訳する場合、請求は 1,000 文字に対してのみ発生します。
料金は「比例」計算で課金されます。料金は実際に Cloud Translation に送信された文字数に応じて請求されます。
たとえば、1 か月以内に 575,000 文字を処理するように送信した場合、$1.50 が請求されます。
最初の 500,000 文字が無料で、言語検出、翻訳、またはその両方を行った残りの 75,000 文字に対して請求が発生します。
料金表(公式サイトからの引用)
Cloud Translation - Basic
機能 | 測定使用量 | 料金 |
---|---|---|
NMT モデルまたは PBMT モデルのどちらかを使用した言語の検出とテキストの翻訳の総使用量 | 最初の 500,000 文字 *(1 か月あたり) | 無料(毎月 $10 分のクレジットとして適用)† |
500,001 文字~10 億文字 *(1 か月あたり) | $20‡ /1,000,000 文字 | |
10 億文字超*(1 か月あたり) | 割引料金についてのご相談は、営業担当者にお問い合わせください。 |
* 料金は API での処理に送られる文字数に基づきます。文字のカウントについての詳細は、課金対象の文字をご覧ください。
† クレジットの使用は、Cloud Translation - Basic と Cloud Translation - Advanced に一括して適用されます。クレジットは使用量に応じて最大 $10 で、繰り越されません。このクレジットは、フォーマットされたドキュメントの翻訳には適用されません。
米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。
Cloud Translation - Advanced
こちらの料金表は、公式サイトをご覧ください。
https://cloud.google.com/translate/pricing?hl=ja
実際にはいくらかかるの?
上記料金表を見ても、実際に月にいくらかかるのか?が、よく分かりにくいですよね。
「Cloud Translation - Basic」の場合、
最初の 500,000 文字 までは無料というわけです。これは毎月500,000 文字までは無料。
500,000 文字って、どのくらい??
このページの文章をカウントしてみると約2,500文字でした。
だとすると、このページ200ページ分が無料ということですね。
それを超えたとしても「$20 /1,000,000 文字」ということです。
つまり、ほぼ無料で使えるのではないでしょうか?
もし、超えたとしいても月に$20 (日本円で2,200円くらい:レート110円換算)
だとしたら、かなり安いかなと思います。
実際に構築するのは大変なのか?
当社がお勧めしているCMS「a-blog cms」には拡張アプリが用意されています。
(ただし、基本はプロフェッショナルプランのライセンス以上で利用可能)
この拡張アプリを使うことで、比較的に簡単に制作できるようです。
まだ、当社での実績はないのですが、早くGoogle の「Cloud Translation API」+「a-blog cms拡張アプリ」で、多言語のホームページを作ってみたいですね。
多言語ホームページの制作依頼は、たまにありますので、その案件が入りましたら上記のパターンでも提案してみることにします。
実績ができましたら、またご報告させていただきます。